2023年7月14日、韓国発祥の大型音楽フェス『WATERBOMB(ウォーターボム)』の大阪会場で、男性スタッフがステージ機材で顔を負傷し亡くなる痛ましい事故がありました。
【発表】リハーサル中にスタッフ死亡、WATERBOMB大阪公演が中止にhttps://t.co/ZtHBnKbYw7
— ライブドアニュース (@livedoornews) July 14, 2023
水が勢いよく噴き出す装置から誤って発射された時速120kmの水が男性スタッフの顔に直撃。男性は意識不明の状態で搬送されたが、脳挫傷で死亡した。警察は業務上過失致死の疑いも視野に捜査している。 pic.twitter.com/7LfvgTIY2k
『WATERBOMB(ウォーターボム)』
韓国発祥の大型音楽フェス。
開放的な野外で音楽を楽しむだけではなく、水鉄砲を使ってバトルを行うなど、暑い夏にぴったりのイベントとして同国で長年愛されてきた。
韓国国内では15万人を動員した大人気イベント。
大型フェスやライブ会場で使うことも決して珍しくはないというこちらの機材。
一体なぜ今回事故が起きてしまったのでしょうか。
イベント会社が問われる責任についても気になります
今回は、日本初開催予定だった『ウォーターボム大阪公演』の中止、事故はなぜ起きたのか、イベント会社はどこなのかについて調べてまとめました。
ウォーターボム大阪中止
いよいよ今週末から開催!
— block.fm (@blockfmjp) July 11, 2023
アーティストも観客もびしょ濡れ!日本初上陸の韓国発フェス 「WATERBOMB JAPAN 2023」で体験できる3つのことhttps://t.co/DN1Mll2y2r#WATERBOMB #WATERBOMBJAPAN #ウォーターボム #ウォーターボムジャパン pic.twitter.com/fRudzULl0L
2023年7月14日、同日に発生したリハーサル中の事故を理由として、『WATERBOMB(ウォーターボム)』大阪公演の中止が発表されました。
開催予定の概要
イベント名:WATERBOMB(ウォーターボム)大阪会場
開催日程:2023年7月15日、16日(2日間)
開催場所:舞洲スポーツアイランド 空の広場
住所:大阪府大阪市此花区北港緑地2-1-128
事故が起きたのは7月14日の午前中、イベント開催を翌日に控え行われたリハーサル中のことでした。
ステージの演出に使用される「ウォーターキャノン」と呼ばれる装置から、謝って発射された水が男性スタッフの頭部に直撃。
40代の男性スタッフが救急搬送されましたが、命は助かりませんでした。
なぜ危険な機材を覗き込んだのか、そして覗き込める状態になっていたのか
高速の水直撃の男性、死因は脳挫傷 噴射装置は韓国から搬入 https://t.co/2mdmZhYZlf
— 産経ニュースWEST (@SankeiNews_WEST) July 14, 2023
事故を受け、15、16日に予定されていた韓国発の音楽フェスティバル「WATERBOMB(ウォーターボム)」は中止となった。
なお、チケットの払い戻しについては公式HP上に
「7月15日(土)・16日(日)に開催を予定しておりましたWATERBOMB JAPAN 2023 大阪公演に関しまして、会場設営の際、重大な事故が発生いたしました。
上記重大事故にともない、イベント開催がこれ以上不可能と判断し、大阪公演については中止とさせていただきます。
(中略)
大阪開催のチケットは全額返金される予定で、詳細は追ってお知らせします。」
とされています。
全額返金はされるようなので、詳細は連絡を待ちましょう
事故の原因はなぜ?
大阪市此花区の舞洲スポーツアイランドで、音楽フェスのリハーサル中に、現場の装置が誤作動して、水が男性スタッフを直撃したことで、男性が死亡しました。
— 毎日新聞大阪写真部 (@maiosakashashin) July 14, 2023
写真特集→https://t.co/rlRFPLccAK#ウォーターボム #大阪・舞洲 #死亡事故 pic.twitter.com/dssqtqiLjW
一番大きな理由としては、機材そのものの危険性というよりは、「会場設営側の安全管理」に問題があったのではないかと考えられます。
今回事故が起きた状況は、「スタッフがウォーターキャノンと呼ばれる装置の中を覗き込んでいる時に、水が誤発射されて頭部に直撃した」というものでした。
ウォーターキャノンとは?
地上から水を空高く噴射することができる舞台演出用の機材。
発射された水は上空でミスト状になる。
会場全体の気温を下げられることや、砂埃が舞い上がることを抑制する効果が期待され、特に夏の野外イベントではよく用いられるという。
>男性スタッフは「ウォーターキャノン」と呼ばれる水が勢いよく噴射される装置を覗き込んでいた際に、誤って発射された水が顔にあたった
— えるいー@LE装備 (@erui_LE) July 14, 2023
こういう演出器材か🤔
別記事だと筒の長さが約147センチ、水が噴き出す穴の大きさは7.5センチとある
距離があるならともかく、よりによって射出口付近で… https://t.co/4l7seXrH1H pic.twitter.com/89tUthnTdj
この機材自体を使うことは特に珍しくないといいます
但し、使用には注意点も
ウォーターキャノンは小型の水鉄砲のようなサイズから、野外フェスで使われるような2m超の大型のものまで様々なタイプがあります。
特に大型のものでは、水噴射時の速度が時速100キロを超えるものもあるそう。
今回の事故に関しても、「噴射された水は時速約120キロ」と報じられていました。
らしいですよ↓#ウォーターボム https://t.co/uQmCUuXTng pic.twitter.com/exMWye6gsn
— 🍭Maki🧸 (@maki_TREASURE) July 14, 2023
主催者の代表は「なぜ覗き込んだのか分からない」と話している様子
問題は「なぜ覗き込んだのか」というスタッフ個人の行動に起因するものではなく、
・覗き込んだら危険だとスタッフに周知できていなかったこと
・機材に接近し、覗き込める状態になっていたこと
だと思います。
発射口覗き込んだり誤発射したりしたら死亡事故が起こりかねないのは特効全部そうだし照明もスピーカーも全て取り扱いを間違えれば重大な事故が起きるので、イベントの安全管理に問題があるなら「ウォーターキャノンさえ使わなければもう事故は起きない」という話ではないのが…#ウォーターボム
— ふゆ (@snowmytiger) July 14, 2023
ウォーターキャノンを貸し出す会社では、
・機材に人が近づけないよう数m以上の距離をあけて柵を設ける
・発射時は周りに人がいないかよく確認する
・周りの機材を破損しないよう、養生する
・機材操作の際にはヘルメットを着用する
ことを事前に説明しているといいます。
人が近くにいる状況で、ましてや機材の中を覗き込める状態にあること自体が問題と言えそうです。
機材自体に不具合があったわけではなく、今回の件に関して言えば、イベント設営会社の安全管理の責任が大きく問われることになりそうですね。
イベント会社はどこ?
開催決定!🔫
— Waterbomb_Japan_Official (@Waterbomb_Japan) February 17, 2023
K-POPと共にするグローバルウォーターミュージックフェスティバル「ウォーターボム」が日本に上陸します。あなたの熱い夏を ウォーターボムにお任せください。#ウォーターボム #ウォーターボムジャパン #WATERBOMB #WATERBOMBJAPAN #WATERBOMB2023 #KPOP #MUSICFESTIVAL #WATERFIGHTING pic.twitter.com/5cwzYDVrul
今回日本で初開催予定だった『WATERBOMB(ウォーターボム)JAPAN』の主催は、
◆株式会社Birdman
◆株式会社Entertainment Next
の2社であることがわかりました。
(参考:PRTIMES)
「株式会社Entertainment Next」は「株式会社Birdman」の子会社。
同社のエンターテイメント部門に特化した会社とのこと
また、同HP上では、
<主催>
WATERBOMB JAPAN(株式会社SHOWK、Enterbrand Co,INC、株式会社Birdman、株式会社Entertainment Next)
<企画/制作>
株式会社iTONY INTERNATIONAL
と記載されています。

『WATERBOMB(ウォーターボム)』は、大阪を皮切りに全国3都市(大阪・東京・名古屋)で開催予定でした。
現時点では、大阪会場のみ中止が決定していますが、東京・名古屋会場でも同様の機材を用いて設営が行われると思われます。
今後大阪以外の2都市についても開催がされるのか、注目が集まっています。
まとめ
今回は、日本初開催予定だった『ウォーターボム大阪公演』の中止、事故はなぜ起きたのか、イベント会社はどこなのかについて調べてまとめました。
・2023年7月15日、16日に開催予定だった『ウォーターボム大阪会場』での公演中止が決定
・事故の原因は「設営側の安全管理の問題」が大きいと思われる
・イベント主催は「WATERBOMB JAPAN(株式会社SHOWK、Enterbrand Co,INC、株式会社Birdman、株式会社Entertainment Next)」
今後、新たな情報が入りましたら、随時追記していきます。
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