
ここ数年気象条件の変化も著しく、世界各国で甚大な被害を及ぼしている「台風」。
今年も遂にこの季節がやってきましたね…
台風が発生する可能性がある地域や時期をできるだけ早くキャッチして、身の安全や防災対策を講じていきたいところ…
実は世界各国では、「より早く」「より正確に」台風情報や気象情報をキャッチすることができる、最新シュミレーションツールが誕生しています。
今回は、台風のたまごの発生状況と最速予想、ご自身で調べる際に使える最新各国シミュレーションツール2023についてまとめました。
「日本の天気予報は当たらないしな~」なんて思っているそこのあなた。
世界の最新シュミレーションを知ると世界が変わりますよ…!!
台風のたまご最新予想
台風のたまごとは

そもそも台風のたまごとは、「まだ台風になっていないけれど、今後台風になる可能性のある熱帯低気圧」のことです。
広い世界のどこかでいわゆる「台風のたまご」は日々生まれていますが、それが必ずしも強靭な台風に発達していくわけではありません。
そのまま勢力を失って消えていくものも多くあります。
逆を言えば、気象情報や天気予報で「台風のたまごが発生しています」と報道された場合。
わざわざ「台風のたまご」が発生していることを大々的に伝えるということは、その時点ですでに「この台風のたまごは、今後発達する可能性が高いぞ!」ということが予測されていると考えられますね。
最新の台風情報【※8月30日更新】

日本の南海上には、台風9号と11号の2つの台風があります。
さらに、マーシャル諸島で発生した熱帯低気圧について、気象庁は「24時間以内に台風に発達する見込み」と発表(台風12号)
南海上には発達した雲のかたまりが発生しており、近いうちに台風12号の発生が予測されています。
今、日本列島には台風9号および11号ふたつの台風が迫っており、台風12号が発生すれば再びトリプル台風の襲来ということになりますね。
沖縄では今週末にかけて台風9号に続き台風11号が接近し、高波や強風、激しい雨風などの被害が懸念されます。
※今後の台風9号、11号の詳しい進路については、以下「各国シュミレーション(ヨーロッパ中期予報センター)」の項目にて、解説しています。
※詳しい気象図は、以下アメリカ合同台風警戒センター(JTWC)の項目に掲載しています。
※最新の情報が入り次第、随時更新します。
2023年に発生した台風
2023年に発生した台風一覧をまとめています。
台風1号の発生は2023年4月20日、現時点で最も勢力が強かったのは、台風2号(905hPa)でした。
名称 | 発生日 | 消失日 | |
台風1号 | サンヴー | 4月20日 | 4月22日 |
台風2号 | マーワー | 5月20日 | 6月3日 |
台風3号 | グチョル | 6月6日 | 6月13日 |
台風4号 | タリム | 7月15日 | 7月18日 |
台風5号 | トクスリ | 7月21日 | 7月29日 |
台風6号 | カーヌン | 7月28日 | 8月11日 |
台風7号 | ラン | 8月8日 | 8月17日 |
台風8号 | ドーラ | 8月12日 | 8月15日 |
台風9号 | サオラー | 8月24日 | |
台風10号 | ダムレイ | 8月25日 | 8月29日 |
台風11号 | ハイクイ | 8月28日 | |
台風12号 | キロギー | 8月30日? | |
台風13号 | コイヌ | ||
台風14号 | ボラヴェン |
各国シミュレーションツール2023
「日本の天気予報(特に数日先)は当たらない」
と思っている方へ。
世界最新の気象情報シュミレーションツールを日本にいながら無料で利用できることをご存知でしょうか。
英語で表示されるので一見難しくみえるかもしれませんが、見方を覚えてしまえば超簡単、そしてめちゃくちゃ使えます!
これからの季節台風の発生も増えますし、夏休みなど外出の予定を立てるのにもすごく役立ちますよ!
以下、「世界一の精度」と評される代表的なツールを3つご紹介します。
アメリカ合同台風警戒センター(JTWC)
台風発生前~5日程度先の予報ならこれ!
アメリカ合同台風警戒センター(JTWC)が、最も早くいわゆる「台風のたまご」=前身である温帯低気圧を探知すると言われています。
最新の映像がこちら(2023年8月30日)

引用:JTWC
画像上の「STY09W」が台風9号サオラー、「TS10W」が台風11号ハイクイです。
さらに台風11号と横並びに渦巻いている雲が、24時間以内に発生すると思われる台風12号のたまごです。
ちなみに、天気図に黄色い文字で「 NO SUSPECT AREAS 」と表示されている場合、
これは「(今のところ)この地域に台風が発生する兆候はありません 」という意味です。
こちらのシステムの注意点としては、早く探知される分そのまま台風にならずに消失してしまうことも度々あります。
あくまでも参考までに。
ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)
発生前~発生後の進路を正確に知りたいならこれ!
なんとこちら、最新の技術を駆使して、10日先の台風発生情報まで予測が可能です。
そして、その最大の特徴は、台風の進路予想の精度が非常に高いこと。
台風の発生前であっても、その後の進路も含めて予想を確認することができ、その予測数値の精度は世界一とも言われています。
最新の映像がこちら(2023年8月30日)

こちらは、9月3日(日)午前0時の天気図
今後発生すると思われる台風12号が、最も日本列島に近づくと言われている9月3日の天気予想図です。
本州には直接的な影響はないと思われるものの、九州沖縄地方では、台風9号・11号に続き暴風波浪などの影響を受ける可能性が非常に高くなっています。
今後の動向に引き続き注意が必要です。

※ちなみに、台風9号11号の現在の予想進路はこちら。
台風9号はこのまま列島から離れ、台風11号は九州沖縄に近づきつつ、朝鮮半島へ抜けていく予想となっています。
※台風の動きに変化があれば、随時こちらに更新していきます
ご自身で調べたい日付や時間を指定して、その時の気象状況がどういったものなのか調べることも可能です。
注意点としては、検索する際の日時が世界標準時間で表示されるので、日本時間で考える場合にはプラス9時間しなければいけないこと。
ちなみに、日本語表示がされていないので難しく感じるかもしれませんが、操作に慣れてしまえば簡単&予測精度が高く大変便利です。
これからの季節、旅行やお出かけの計画を立てるのに超便利
台風のたまご最新各国シュミレーション|簡単使い方NAVIヨーロッパ編
日本語でわかりやすいWindy.com
台風発生後リアルタイムで進路を知りたいならこれ!
「どーーーしても英語アレルギーで無理っっっ!!」という方におすすめなのがこちら。
Windy.comは欧州やアメリカなど各国の気象予報を専門に扱う機関が提供したデータをもとに公表されている気象予報ツールで、先々10日間までの予報を調べることができます。
▶▷ Windy.com
日本語でわかりやすく、風の流れなどが動画でリアルタイムにみられるので、面白いですよ!
注意点としては、あくまでも台風のリアルタイムな動きと今後の予測であって、台風のたまごを発見することはできません。
台風発生後に正確な進路予測を知りたい場合に使えます。
まとめ
今回は、台風のたまごの発生状況と、ご自身で調べる際に大変使える2023最新各国シミュレーションツール2023についてまとめました。
・台風のたまごとは、「まだ台風になっていないけれど、今後台風になる可能性のある温帯低気圧」のこと
・最も早く台風のたまごを見つけるなら、アメリカ合同台風警戒センター(JTWC)
・10日先の台風発生情報とその進路を知りたいなら、ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)
・今発生している台風の進路をリアルタイムで正確に知りたいならWindy.com
6月以降から秋にかけて、台風が多く発生する季節になります。
上記のツールを使いこなせると、日本海付近以外での(日本の気象予報番組では扱われない範囲での)台風の発生にいちはやく気づくことが出来るなど大変便利です。
お出かけの予定を立てるのも役立つこと間違いなし!
ぜひ使ってみてくださいね♪
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