キムチを販売していると、「キムチが酸っぱくなった」というお話をよく聞きます。

韓国では、12月初旬に1年分のキムチを1度に漬けてしまいます。
これをキムジャンと呼ぶのですが、そのキムチを1年かけて少しずつ食べるのです。
なので、キムチの漬かり具合によって、キムチの食べ方は様々。
漬けたてのキムチ(コッチョリ)では、ポッサムという茹で豚は欠かせない料理です。
そして、キムチがだんだん熟成していくと、酸味が出てくるので炒めたり煮込んだりする料理になってきます。
その一つが今回ご紹介するキムチチゲ。
韓国のキムチ料理では王道中の王道の料理ですね。
でもちょっと待って!あなたが知っているキムチチゲってどんなイメージ?
韓国のキムチチゲと日本のキムチ鍋
今回ご紹介する、本場のキムチチゲは想像している日本のキムチ鍋とは少し違うかもしれません。
その違いをまず見てみましょう!
日本のキムチ鍋

こちらが日本のキムチ鍋のイメージです。
いろんな具材が入っている、寄せ鍋のスープにキムチの素を入れたような鍋ですね。
出汁がきいた、すっきりとした味わいで野菜もたくさんとれるのでいいですよね!
韓国のキムチチゲ

こちらが本場のキムチチゲです。
日本の鍋料理とは少し違って、こちらはスープ料理と言ったようなイメージ。
具材は、基本的にはキムチ・豚肉・玉ねぎ・豆腐くらいなもので、日本の寄せ鍋とは少し違いますね。
厚切りの豚バラ肉とキムチをグツグツ煮込んだ料理なので、コッテリとした味わいになります。
そして、日本で鍋料理となると基本的には冬の食べ物ですが、韓国では暑い夏でも汗をかきながらハフハフとチゲを食べますよ!
違いが分かりましたか?
次に酸っぱいキムチについて誤解を解きますよ!
酸っぱいキムチは旨味の宝庫

キムチには様々な「旨味のもと」が入っていますよ。
魚醤に煮干し・昆布・アミエビ・梨・玉ねぎ…。
などなど、数えればキリがないくらいの旨味が入っています。
キムチの作り方についてもご紹介しておりますのでこちらをご覧くださいね。
漬けたてのキムチは、その全ての旨味たちが最大の力を発揮していない状態。
はじめは、いろいろな主張の強い材料たちが喧嘩をしているのです。
それが、熟成が進むと辛みと塩味がマイルドになって、旨味が出てきます。
その旨味たちをグツグツと煮込むことで、スープに旨味が溶け出し、本当に美味しいキムチチゲができますよ!
だから、キムチが酸っぱくなったからといって悪くなったとは思わずに、その酸っぱくなったキムチを最大限美味しくする料理を覚えてしまいましょう!
酸っぱくなったキムチを美味しく召し上がるためのまとめ記事はこちらから↓
■本場のキムチチゲの作り方
それではいよいよ、キムチチゲを作ってみましょう!
まずは詳しい作り方の動画を作成したのでこちらをご覧ください↓
■分量
①キムチ 150g
②豚肉 120g(すみません、動画の材料紹介で忘れていました)
③玉ねぎ 2分の1個
④豆腐 2分の1丁
☆醤油 大さじ1
☆こしょう 少々
☆にんにく 1かけ
☆キムチの汁 あるだけ
⑤米の研ぎ汁 2カップ(なければ水でOK)
⑥アミエビ 大さじ1(なければナンプラーなどの魚醤でOK)
⑦唐辛子 大さじ2
■作り方の手順
*上の作り方の動画を見ながらご覧ください。
(1)②③④を切る
(2)切った豚肉に☆を揉み込んで10分ほど漬ける
(3)上記(2)を油をしいた鍋で炒める
(4)①を足して炒める
(5)③を足して蓋をしてしばらく煮込む
いかがでしたか?とっても簡単ですよね!
このように、こちらのブログでは韓国で実際に作られている本場の韓国料理レシピをご紹介していきます。
キムチチゲをもっとあっさりと食べたいという、あなたにはこちらの記事がおすすめ↓

中国出身の朝鮮民族。東京でPanasonicのショールームアテンダントを経て、現在は新潟でワインぶどう農家でキムチを漬けたり、洋梨のル・レクチェを育てたりしています。