ニラと葉玉ねぎと母の味


ニラは強い野菜だ。

根元から切り取っても何度も生えてきて、路地での栽培でも1年に4回は収穫ができる。

スーパーに1年中並ぶほどのメジャーなニラだが、農家たちに取ってはなかなか栽培をしないマイナー野菜に分類される。

1度植えてしまえば、翌年から3年間植えなくても収穫ができ、しかも1年に4回(ビニールハウスだともっと)収穫ができるとなればコスパは最強なはずだ。

なぜ誰もやらないのか?

答えは簡単。

収穫をした後の調整作業にものすごく時間がかかるためだ。

動画を見ていただければ分かるだろうが、あのニラ1本1本余計な葉っぱを取り除き、虫がいないか確認し、

100gずつ測ってお尻を切り取り袋詰め。

自分で書いていても気が遠くなるほどの作業だ。

よくこんなことを7年間続けてきていると、自分で自分を褒めたいものだ。

妻ひかりの両親が来日した時、ちょうどニラの最盛期だった。

その頃、ニラを食べすぎて嫌になり、帰国して3年ほど経つ今も未だにニラを購入していないらしい。

その時、義父が食べていたニラ料理に驚きを隠せなかった。

生のニラを適当に切って、醤油と唐辛子で漬けただけのもの。

ご飯を食べる度に、その瓶にニラを継ぎ足し継ぎ足し、毎日毎食食べていたのだ。

その頃は、あれは絶対食べたくない・・・なんて思っていたが、今回ひかりが作ってくれたものを食べたら、なんともご飯が進んだ。

なぜもっと早く食べたなったのかと、自分で自分を責めたくらいだ。

それほど美味しいので、是非作ってもらいたい。

レシピは下記の通りだ。

ニラのピリ辛醤油あえ

・ニンニクみじん切り

・唐辛子

・砂糖

・醤油

・梅シロップ

全て分量はお好みで。それを切ったニラに混ぜて少ししんなりするまで置いておくだけ。

子どもの頃の食体験というのは大人になった未だによく覚えているものだ。

基本的に旬の野菜しか食べない私たちにとっては、それらの野菜が小さい頃の体験を思い出させてくれる。

ニラ玉餃子もその一つ。

お肉ではなくて、炒った卵を使った餃子だ。

味付けも塩とごま油のみ。

あえて水餃子にしたらこれもいくらでも食べられる。

とれたての野菜を毎日食べられるだけで農家になって良かったと実感する。

豊かな暮らしは思いがけず来るものだ。

私たちが農家になった時のように、

気づかないうちに季節は流れていて、旬はいつも突然やって来る

そんな旬をとり逃さない為にも、私たち農家は常に自然を見ていようと思う。


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